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スポーツ健康科学部という学部を卒業して個人的に思うこと。

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スポーツ健康科学部を卒業して個人的に思うこと

この度、私は立命館大学のスポーツ健康科学という学部を卒業しました。

 

スポーツ健康科学部は、近年増えてきた学部でまだまだ何をしているのかも分かられていないような分野の学部なのですが、

健康・医療費問題や東京五輪の影響もあり、スポーツと健康分野の需要が増えている中で、割と早い段階でこの新参な学部を卒業した訳です。

 

スポーツ健康科学部がどんな学部なのかという話は下の記事にて。

スポーツ健康学部ってどんな学部?スポーツ健康科学部生による紹介 - Football道

 

今回は、そんなスポーツ健康科学部を卒業して自分が思うことを話していこうと思います。

(※個人的な意見ですので、人には物事の感じ方に個人差があるということを配慮ください。)

 

 

  

スポーツ健康科学部の知識は活かしにくい?

自分はスポーツ健康科学部というのは幅広い分野を浅広く浅く学ぶ学部だと思っています。

つまりは、スポーツと健康のことに関して幅広く知ってはいるけど、どれかを徹底的に突き詰めたわけではない、つまりジェネラリストなんです

 

そして、ジェネラリストが難しいのはその知識をどう生かすかというところなんですよね。

 

逆のスペシャリストなら、何かの学問を狭く深く突き詰めているので、医学なら医者、心理学ならカウンセラーなんかになるれば、その専門知識をふんだんに活かせるわけなんです。

 

一方、ジェネラリストは幅広い基礎知識は強みですが、医者をするほど医学の知識はもちろんなく、カウンセラーをするほど心理学も極めてない。

ジェネラリストは極め具合で言えば、非常に中途半端なんです。

 

3,4年時の専門ゼミの間に相当に研究を頑張ったとかじゃない限り、何かの専門分野を極めずに卒業するので、

なので、卒業後にスポーツ健康分野で活躍する人は、ほんの数%しかいおらず、ほとんどの人が「立命館大学生」として就職してしまうのが現状です。

 

 

スポーツ健康科学のジェネラリストは重要なスポーツ人材だと思う

現状、スポーツ健康分野の仕事をする人はかなり少ないんですが、近年あらゆる大学でスポーツ健康科学部が乱立するのは、今後の社会に需要があるからだと思うんです。

 

国家予算が100兆円、税収が38兆円のに対して、国の医療費は40兆円を超えました。

医療費だけで収入を上回るという異常事態で、そんな中で健康分野には注目が高まってきています。

つまり、スポーツ・健康分野の人材には期待が寄せらています。

 

実際問題ではまだまだスポーツ・健康分野の需要は薄いんですが、

今後、日本のスポーツ・健康文化が栄えるか、廃るかをスポーツ健康科学の知識を持った人が担っていると思う訳です。

 

東京五輪の後のスポーツ界はどうなるか。 

皆さんご存知の通り、2020年には東京五輪あります。

その東京五輪で、国内のスポーツ熱の盛り上がりと、インバウンドで一気に盛り上がって、東京五輪後はスポーツバブルが崩壊して一気に衰退すると言われています

自分もその説のようになるんじゃないのかなと思っています。

 

インバウンドで外からのお金が入っても、ほとんどは建築・インフラ・交通とかの界隈が持って行ってしまうので、スポーツ業界にはお金が残らず、東京五輪で一稼ぎすればその後は供給過多でドボンというのが自分の予想です。

 

実際どうなるかは誰にも分かりませんが、多くのスポーツ界隈の人はそう予想しているのではないかと思います。

 

スポーツ界は今頑張りどき

一方で、そうなる前に何とかスポーツの需要を上げておこうと、いろんな物を打ち出している、スポーツ人材や団体がいくつかあります。

 

サッカーでは、岡田さんの今治FCで新たな取り組みをしており、

野球では、広島カープ、日ハムがボールパーク構想と言って、あらたな観客層を取り込む取り組みをしています。

 

大学スポーツでは、日本版NCAAというものを立ち上げて大学スポーツを健全な形で産業化していこうという動きが国を挙げてあったりします。

我が立命館大学スポーツ健康科学部の学長は、関西版NCAAを立ち上げました。

 

こう言った新たな取り組みで必要になってくるのが、それこそスポーツ分野の幅広い知識があるジェネラリストだと思います。

 

もちろん、現状は即戦力がいるとか色々なことはありますが、今後スポーツを良い方向に動かしていくには、スポーツ・健康分野を全体的に俯瞰的に見れるジェネラリストがいづれは必要になると思います。

 

 

スポーツ健康科学部生の就職先が勿体無いと思う。

そんなスポーツ界の流れではありますが、スポーツ系の仕事につくの現状は厳しいです。なので、スポーツ健康科学部生のほとんどがスポーツと縁も所縁もない一般企業に就職してしまうのですが、

自分はそれがめちゃくちゃ勿体ないな。と思ってたりします

 

せめて、ちょっとぐらいスポーツ・健康に関係する仕事についてスポーツ・健康分野に若干たりとも関わっていれば、どっかで関われることはあるのにと。

誰目線だよって話ですが。

 

なので、今からスポーツ健康科学に入学しよう、または今から就職しようっていう人は、せっかくだったらなんか関係ある分野に就職してほしいと個人的に思います。

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