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オランダでフィジオを学ぶ学生の、見て、感じて、思ったこと。

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オランダのフィジオ学生の、見て、知って、感じて、思ったこと。

50m走で隣に速い奴が走ってないと頑張れないタイプの人間がここに1名。

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オランダは寛容な国ですが。

オランダは色々と寛容な国として有名な国だ。
移民は簡単に移住できるし、アイデンティティーという名の自由が割とまかり通る。
オランダの人は、この寛容さが色々と面倒臭いことを引き起こしていることを理解しつつも、誇りにも思っているんだと個人的には思っている。
 
こんなオランダの寛容さは歴史から来るらしい。
オランダに限らず、ヨーロッパの歴史は半端なくややこしい反面、歴史がその国の文化や特徴に由来しているので面白かったりする。
 
 
オランダは元々スペインの支配下で、スペインの支配下から独立して出来た国である。
スペインはカトリック教派(伝統的でお堅い方)がメインであったが、現在のオランダの地域はプロテスタント教派(割と自由な方)である。
 
16世紀ごろにスペインの支配が厳しくなり、それに対抗し戦って、
自由を勝ち取り独立した国がオランダである。
ちなみに、その独立戦争の時に先頭に立ったのがウィレム1世。現在のオランダ王家・ウィレム家の第1世。
 
もう一つ、付け足すと「ウィリアム王子」はイギリスの王子で、「ウィレム王子」がオランダの王子。
オランダには、王家以外にも「ウィレムさん」が大勢いますが、「ウィリアム」と呼ぶと反応しない。
チームの監督のウィレムは、間違ってウィリアムと呼ぶと全力で無視してくる。
どうやら、ウィレムに誇りを持っているらしい。
 
 
まぁ、という流れで、オランダは自由を勝ち取った経緯がある。
そして、スペインのお堅いカトリック国家ではなく、寛容なプロテスタント国家・オランダ王国が現在ある。
なので、オランダ人は先人が勝ち取った寛容なこの国を、心の片隅で現代社会にそぐわないと思いながらも、大切にしてるんだと思う。
 
これを教えてくれたのが、日本の統一教育を受けたいと日本語を学ぶ、19才の小娘(頭は賢いんだけど、こいつがまた非常に生意気)だから何とも面白いもんよ。
 
 

求む。競合相手。

そんな寛容で自由な国でも割と生活していると、
これまでは競争社会の中で、他人と比較しながら自分の位置を確かめてたのが、うまく自分の頑張り具合を把握できない。
この前のセメスターのテストは、実技テストはクラス1位、知識テストが2位なんだけど、
そもそも、まともに毎回授業に来る奴が3,4人しかいないから、どれぐらい頑張ったのか分からない。
まぁ、そりゃ所詮は専門学校だから生徒のモチベーションが留学してまで来てる俺とは違うに決まってるんだけど。
 
というわけで、何を隠そう、
自分の軸の置き場に困っている訳である。
だって、これまで競争に勝つことが生きがいだったんだもん。特に学業では。
 
頑張らなきゃいけないんだけど、どれぐらい頑張れているのかよく分からない。
だから、頑張る気が起きない。てか、もしかしたら人間ってこんなもん?
的な状況にいる訳である。
 
もちろん、なんとなくこれでは不十分だと思ってはいるんで、
チームでトレーナーしたり、
オランダ語と並行して、英語も勉強してるし、
勉強会コミュニティーを運営したりもしてる。
 
ただ、どれも競合がいないので、自分がどれぐらい頑張っているのか、どれぐらいの成果を残しているのかがイマイチピンとこない。
んで恐らくだけど、
 
俺は今、ひじょ〜にだらけている。
 
やっぱ、50m走で隣に速い奴が走ってないと頑張れないタイプなんだな。うん。
 
アメリカに留学している人のTwitterを見ると、
あー、アメリカって大変そうだな〜。
俺も睡眠時間削るぐらいのプレッシャーが欲しい。
って思う。
 
と同時に、
周りのレベルってこんなにも大事だったんだなぁ。
とも思う。
 
 

やっぱ大学院かな。

そういうのも含めて、今の学校卒業したらトレーナーとしてやっていくか、大学院で研究するかと考えると、、、
大学院行った方が頑張れるんだろうな。俺は。
 
まぁ、今の学校卒業まで3年あるし、
今の間は、自分のケツの叩き方を覚えるしかないということですね。
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