Football道

オランダでフィジオを学ぶ学生の、見て、感じて、思ったこと。

Football道

オランダのフィジオ学生の、見て、知って、感じて、思ったこと。

オランダ・アマチュアクラブでプレーして感じた日本とオランダの違い

スポンサーリンク

スポンサーリンク

f:id:tatsuki_11_13:20181002184622p:plain 

 

オランダに来て早くも8ヶ月となりました。

オランダ語学習のモチベーションを保つのがマジの悩みな今日この頃です。

 

オランダに2月に来てからずっと行っていたオランダ8部(3e klasse)のアマチュアクラブがあるんですが、今年の9月から正式に、

「トレーナー 兼 選手」

として登録しました。

 

そこで何試合か実際にプレーしたので、

今回は、

実際にプレーして感じた日本とオランダの違いについて話していこうと思います!

 

 

 

アマチュアクラブ環境の違い

オランダで自分が経験してることで、一番伝えたいことが「アマチュアクラブ」と言うものの違いです。

 

日本にいる時も社会人のサッカーチーム(京都府2部)に入っていましたが、

練習する時は、毎回グラウンドかフットサルコートを借りてやると言う感じで、

週1回の練習と月2回ぐらいの公式戦で年会費4万とか掛かりました。

(プラスαでユニ代とかかかります。)

 

一方、オランダのアマチュアクラブは、

自前のグラウンドを持っています!

 

こんな感じです。

f:id:tatsuki_11_13:20181002184708j:plain

 

これで、ユニフォーム・ジャージ一式は無料配布で年会費3万円です。

 

アマチュアクラブの環境は、見出し1つにはまとまらないぐらい違いすぎるので、

また違う記事でまとめてたいと思います。

 

とりあえず、アマチュアクラブの環境は日本と違いすぎて、

サッカー好きな人には、この環境でサッカーするためだけに移住するのすら勧められるぐらいです。

 

 

ファールの基準が違いすぎる

そんな感じでかなりいい環境でサッカーをさせて貰ってる訳なんですが、

サッカー文化の違いにはかなり戸惑ってます。

 

一番は、ファールの基準が違いすぎることです。

 

「あれ? サッカーのルールブックって世界共通じゃなかったのかな?」

って思っちゃうぐらい違います。

 

一番はタックルですね。

 

日本だと、走って来た勢いのままタックルすれば、「不用意なタックル」に当てはまってファールになるんですね。

 

オランダではボールに行ってれば、どんな勢いでも必要範囲なタックルになるようで、

全速力で走って来て足元にスライディングして、そのまま5mぐらい滑っていくなんて日常茶飯事です。

 

日本サッカーだと、「タックルされても簡単にコケるな!」ってよく言われると思うんですが、

 

オランダ人のタックルが飛んできたら、足浮かしてコケないと十中八九怪我します。

もう、避けれないならボールずらしてファール貰うしかないですね。

 

だから、まともにプレーしたかったらまずタックルされないようなプレー選ぶしかないです。

 

 

チーム戦術発祥の国じゃなかったっけ?

割と戸惑ってることの2つ目は戦術ですね。

 

オランダは、

ヨハン・クライフの「トータルフットボール」で有名なように、

「チーム戦術」を初めて取り入れ、

更に、4-3-3の戦術をオランダ全体で統一して、「戦術の教育システム」を築いた、

 

「チーム戦術発祥の国」

 

なんですね。

 

プレーレベルの割に戦術が大好きな、戦術マニアなところがある自分には、

「オランダのアマチュアレベルの戦術理解度ってどんなんなんだろ。」

ってかなり興味があったんですね。

 

さぁ、今年からプレーしてみて自分のチームの戦術を一言で表現するなら

「数打ちゃ当たる、当たって砕けろサッカー」

です。

 

正直もう、プチ戦術マニアとしては

「え、戦術とは?」

みたいな感じです。

 

日本でも社会人リーグで同レベルぐらいのチームでのプレーしてましたが、

戦術の理解度は間違いなくオランダの方が低いです。

ただ、オランダ人の方が2倍ぐらい動けるのでそれでレベルがトントンという感じです。

 

  • ワンサイドカットの発想もほぼ無いし、
  • ラインコントロールも前からプレス行ける時といけない時で調整されないし、
  • ボール持ったら前の選手全員裏のスペースしか狙わないし、
  • おとりの動き?そんなことしても俺、点取れないじゃん?

みたいな感じです。笑

 

多分、戦術に対する考え方が違いすぎるんですよね。

  • 守備はとりあえず、抜かれてもいいから思いっきり当たれ。5回当たればどっかで取れる。
  • ボールを持ったら前に進め、ゴールは前にある。裏にボールを落とせばいつかミスが起きる。

という発想なんですよね。

 

確かに、日本人の戦術の考え方はどこか机上の空論みたいなところがあって、

ボールをサイドに追い込んで、チーム全体で狙いを統一して、縦パスが入ったところで一気に潰す。

っていうのは、日本で一番メジャーな考え方だと思います。

 

こういう考えだと、綺麗にハマれば思うように取れますが、

上手くハマらない時は、全く上手くいきません。

また、ハマってても事故のような一点で負けることもザラにあります。

 

ここで、日本人なら、

「もっとしっかりハマるためにどういう対策を取るか。」

っていうのを考えると思います。

 

オランダのチーム、少なくとも自分のチームは違います。

「サッカーではアクシデントが起こる。だからアクシデント制するんだ。」

という発想です。

 

や、確かにそれは間違いないんですよ。

バルサのサッカー哲学にも、

「ボール支配率を高めたら確実に勝てるなんてことはない。ただ、7割ボールを支配すれば8割の試合には勝てる。」

っていうのがあって、

それぐらいサッカーというのは不確実なスポーツなんです。

 

ただ、「案ずるな。当たって砕けろ」なんてやってるんで、

スペースしっかり把握できるレジスタがいるチームには、まー勝てません。

 

そんなで、公式デビュー戦は1-8で負けました。

 

以上です!笑笑

Copyright©2018 Football道 All rights reserved.