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日本のスポーツトレーナーの現状とは?

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皆さん、こんにちは!

海外のスポーツトレーナーを目指してはや3年(まだ日本の大学在学中。)たなかです!

 

ところで、この記事を読んでる皆さん、スポーツトレーナが稼げない職業というのはご存知でしょうか?

 

実は、日本のスポーツトレーナーの現状はめちゃくちゃ厳しいです。

 

では、「日本のスポーツトレーナーの厳しい現状とは?」

 という耳の痛くなる話を、今回は紹介していきたいと思います。

 

日本のスポーツトレーナーってまず何奴!?

スポーツトレーナーを名乗るには

「スポーツトレーナー」という仕事はスポーツをやっていない方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ケガを治したり、選手や一般の方に筋トレを指導したりする仕事というのが一般的な解釈でしょうか。

そうです、その通りです。(笑)

 

では、誰がスポーツトレーナーをしているのか。

答えを言うと、スポーツトレーナーは誰でも名乗れます。実は、スポーツトレーナーをするためにに必要な資格は法律的にはないんです。

なので、「がんばれー!」と言っただけでも、あなたは立派にスポーツトレーナーと名乗れます。

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ここで、スポーツに詳しい方はこう言われるかもしれません。

アスレティックトレーナー(AT)っていうスポーツトレーナーの資格あるでしょ!」

実は、スポーツトレーナーの仕事は必ずしもATがしているとは限らないんです。

だって、誰でもスポーツトレーナーになれるので。 いろんな人がスポーツトレーナーになっています。

 

ただ、勘違いしないでほしいのが、

「誰でも名乗れる≠誰でも仕事にできる」ということです。

名乗るのは簡単ですが、あなたが信頼されてお給料を頂くには、相当な知識・経験・そして実績が必要です。

そして、あなたがこれらを持っています!と証明するには医療系の資格が必要になってきます。

 

スポーツトレーナーに求められる資格

トレーナーに求められる医療系の知識を証明する資格は日本にはこういったものがあります。

理学療法士柔道整復師鍼灸師、按摩指圧マッサージ師、日本体育協公認AT、JATI認定トレーニング指導者、NSCA-CPT / CSCS、など

 

「じゃあ、この資格とればなれるんでしょ!」

と思われがちですが、これらの資格を取ってもまだ仕事は貰えません。

資格を取ったのは、マラソンで言うならスタート地点に立ったどころか、エントリーシートを郵便ポストに出したようなもんです。

 

 実際に、これらの資格を取得した人はスポーツトレーナーとしてどれぐらい収入を得ているんでしょうか。

 

スポーツトレーナーの稼ぎ具合

 スポーツトレーナーを目指す割合が高い、日体協のATの資格保有者の仕事っぷりを見ていきましょう。

下の2つのグラフは日体協が実際に発表している、ATの現状です。

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まず、収入面はこんな感じでした。

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サラリーマンの平均年収が500万円ですよね。アスレティックトレーナーでサラリーマン以上稼いでいるのはたったの17%しかいません。

それどころか、生活に最低限必要な年収200万円を下回っているのが51%と半数にもなっています。

(それも、無回答の人、たぶんロクな収入じゃ無いから書いてないですよね。笑)

 

また、右図では、ATの資格所有者の仕事内容の割合を明らかにしていますが、

「フルタイムでATとして働いている」という人は、20%しかいないということです。

また、それとほぼ同じ数の人が「ボランティアでATの活動を行っている。」

またも、その倍の人が、「副業をしながら、ATとして活動している。」

 

つまり、ATをしている人の3/4はATだけで生活できていないわけです。

これが、スポーツトレーナーの現状です。

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このように、日本でトレーナーとして生計を立てられるのは本当の一握りで、普通はまず無理な訳です。

 

では、どうしたらスポーツトレーナーとして働けるのか。

その夢のある話も紹介していこうと思います!

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